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全日本フィギュアスケート選手権とTESカウンターの導入について

全日本フィギュアスケート選手権が終了しました。


男子シングルでは、グランプリファイナル4連覇に続き、全日本の大会5連覇のかかった羽生結弦選手がインフルエンザのために急遽棄権、宇野昌麿選手が初優勝しました。


女子でも宮原知子選手が3連覇で優勝、2位には樋口新葉選手、3位に三原舞依選手がメダルを獲得しました。


今季の世界選手権は来季のオリンピック枠がかかった大切な大会です。


どの選手も体調万全で望めることを祈りたいです。


今大会は例年通り、フジテレビでの放送でしたが、その中で画期的な試みが行われていたのをご存知でしょうか。


それはTESカウンターの導入です。


TESカウンターとは、その選手の技術点(テクニカルエレメンツスコア=TES)の推移を表したものです。


選手の点数はTESだけではなく、PCS(プログラムコンポーネンツスコア・演技構成点)の合計で構成されています。


実行される技の基礎点と、GEOといわれる技の出来映え点が、演技の進行とともにテレビ画面に表示されていくのです。


このTESカウンター、海外のフィギュアスケート映像を見たことある方ならご存知だと思いますが、日本では今回の大会で初めて実地されたのです。


YouTubeなど、海外のフィギュア動画ではほとんど表示されているTESカウンターですが、ネットでもその導入を望む声は以前からありました。


しかし、その一方で、技術点だけの表示ではあまり意味をなさないのではないかと、導入については賛否両論の意見があったのです。


今回、どういった経由でこのシステムが導入されたのかは分かりませんが、それには羽生選手の存在が少なからずあったのではないかと感じています。


羽生選手が作シーズン世界記録を2度も更新したのは、記憶に新しいところだと思います。


テレビ各局も連日、その世界最高得点について、元スケーターの方々をスタジオに迎えて解説していました。


なぜここまでの高得点に繋がったのか、ジャンプの種類、スピン、ステップのレベルについて、そして演技構成点の採点基準についても力説していました。


現在の採点システムでのこの点数の持つ意味や、「満点」との比較についてなど、とても興味深い解説をしているものもあり、改めて羽生選手が成し遂げたこの快挙は、それほど凄いことだったのだと思い知らされました。


そんな風潮からも、技術点や出来映え点、演技構成点を含む採点システムについての興味が、以前よりも強くなったように感じるのです。


それが今大会のTESカウンター導入の要因のひとつになったのではないかと思っているのです。


4回転ジャンプ新時代到来だとか、こっちのジャンプよりあっちのジャンプの方が点数が高いとか、そのほかにも煽り報道には辟易することも多々ありますが、今回このシステムが導入されたことは、やはり画期的なことだったのではないかと思います。


今後これが続いていくのか、テレビ局が変わっても表示されるのかは、現段階ではわかりませんが、フィギュアスケートを見る側にも、何かの変化がなされてきたからではないかと感じた一件でした。

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