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フィギュアスケート、財政難とプラスチックのメダル

フィギュアスケート、グランプリファイナルがフランスのマルセイユで行われました。


日本から出場の羽生、宇野、宮原の3選手は、見事メダル獲得という素晴らしい成績でした。


その中でも羽生選手は、4回転新時代と言われる男子の熾烈な争いを、前人未到の4連覇で勝利を収めました。


作シーズン終了後に足の故障のため休養を余儀なくされ、調整の遅れを懸念される中でのこの快挙には本当に驚かされます。


女子では6人中の4人がロシア勢の中、日本からただひとりの出場となった宮原選手でしたが、その演技には貫禄すら感じさせられました。


グランプリシリーズの初戦、第二戦ともにジャンプでの回転不足やステップでの厳しい判定に泣かされながらも、この短期間でよくもここまで立て直してくれたものだと、その向上心、精神力の強さには感服します。


そんな喜びの中、ちょっと気になったことがありました。


それは空席が目立つことでした。


いくら日本をはじめ、世界各国からフィギュアファンが訪れると言っても、やはり地元の人が行かなければ会場の席を埋めるのは難しいと思います。


フランスってあまりフィギュア人気なかったのかな?、それともマルセイユって場所柄に人が入らない理由でもあるのかな?と思って見ていました。


そして男子シングルの表彰式でのこと、4連覇を果たした羽生選手の首にかけられたメダルに何かいつもと違う違和感を感じました。


「あれっ?なんかメダルちょっと安っぽいような・・・」と思いましたが、何せテレビ観戦ですからよく分かりません。


国歌が流れる番になると、いつもしっかりと国歌斉唱する羽生選手の目がキョロキョロと泳いでいます。


国旗掲揚が無かったようで、スクリーンに映し出されている国旗の映像に向かって君が代を歌っていました。


しかも、しきりに足元を気にしている様子、建て付けでも悪いのかなと思って見ていました。


その後の花束も、通常だとブーケが多いのですが、普通な感じの花束にしっかり頭からビニールラッピングが施されてます。


花の茎部分の長さもバラバラでラッピングから飛び出ていますし、贈呈係りのお姉ちゃんたちも部屋着みたいな格好です。


別に豪奢にと言っている訳ではないのですが、これまでフィギュアスケートを見てきた中で、しかも国際大会のグランプリファイナルでこれはちょっと不自然なくらいです。


エキシビションのあとにはバンケットというパーティーが行われるのが通例ですが、今回はそれも無いようです。


何気にネットを見ているとその理由がわかりました。


今季からエリック・ボンパールがスポンサーを降りてしまったことで、超財政難に陥ったそうです。


そのため、メダルはプラスチック製、国旗掲揚なし、大画面なし、バンケなし、表彰台もガタガタ、となったそうです。


メダルについては、カナダのベテランアイスダンスのスコット・モイヤ選手が「あまりに酷い」と申し入れをしたそうです。


昨季まではフランスでのグランプリシリーズは「エリック・ボンパール杯」と言い、その名の通りフランスのエリック・ボンパール社が筆頭スポンサーでした。


しかし、今季からは「フランス杯」と名称も変わり、これはもちろんエリック・ボンパール社がスポンサーを降りたから他なりません。


スポンサーを降りた理由としては、フランスのスケート連盟との確執のようなものがあったようですが、様々な要因が重なって怒りが爆発し辞退に至ったということのようです。


資金提供しているスポンサーが降りてしまうということが、こんなにも選手たちに直接に関わってくるものなのだとつくづく思い知らされました。


せっかくの史上初の4連覇のメダルがプラスチック製とは、ちょっと残念な気がしたグランプリファイナルでした。

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