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卓球業界におけるラケットラバーの補助剤問題について

少し旬を過ぎていますが、最近のスポーツの大きな話題といえば、リオオリンピックが話しのネタとして挙がるのではと思います。その中でも特に注目したいのが、男女共に活躍のあった「卓球」があります。卓球といえば愛ちゃんの人気もあり、ずっと女子が話題を集めていましたが、今大会では、合計2つのメダルを取った、水谷隼選手の影響もあり、男子卓球に関しても、関心が集まっています。


そんな男子卓球界の注目を集めた水谷選手に関連して、卓球に関するある問題が今注目されています。


卓球の魅力のひとつに、各選手が使う、個性豊かなラケットが挙げられます。卓球のラケットは木(カーボンなども使用されています)でできたフレームにラバーと呼ばれる玉を反発させるゴムを付けて完成します。


ラバーに関しては、大きく分けるだけでも4~5 種類以上の種類があり、ラバーの特性により、玉の反発や摩擦のかかりやすさ、相手の玉の影響を受ける度合いなど様々な違いが生まれますので、選ぶラバーによって選手は戦略やプレースタイルがまったく異なります。テニスやバドミントンなど、ラケットを使う競技は多いですが、これだけ個性的且つまったく効果の違う打面を組み合わせることができるスポーツは卓球の他にあまり見ることができません。


その戦略性こそが卓球を魅力的な競技として人気を集めている要因のひとつといえます。


しかし、今そのラケットに関することで、ある大きな問題が注目されています。それは、ラケットにラバーを貼る時に使用する接着剤に補助剤を使用する不正行為の存在です。


補助財を使用すると、ラバーに影響を与え、スピードや摩擦が向上し、打つ玉の安定感も増すといわれています。国際卓球連盟(ITTF)は補助剤をラケットに使用することを禁止しています。しかし、選手の間ではその行為が横行しているというのです。


卓球の試合においては、試合前に選手同士でラケットを交換し、相手のラケットの特性やラバーの感じを確かめ合うことが行われます。これは相手の打ってくる球がどのようなものかを事前に理解して、戦略を組み立てると共に、相手のラケットに不正がされていないかを確かめる意味合いもあると思います。

しかしこの方法では、選手は審判や審査委員ではないため、ラケットの見た目は判断できたとしても、ラバーの接着にどのようなものを利用しているかまでは確認することができません。


現在のルールでは、試合に使ったラケットを専門の機関が検査をする仕組みはありません。そのため、この問題についてはずっとグレーな状態で、見て見ぬ振りをされてきました。


今回の水谷選手は改めてこの問題を公の場で訴えた形になりますが、なかなか勇気のいることであったと思います。今後卓球がもっと盛り上がり、技や力を競う健全なスポーツとしての地位を高めていくにあたり、このような不正行為が起きないような仕組みを業界全体で作っていく必要があるのではないでしょうか。いち卓球ファンとしてそのようなことが行われることを期待しています。

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